Lumiscent Laboratory

GC Reading Guide

精油は、
成分で読む。

ラベンダーの名前だけでは、その本質は見えない リナロール、1,8-シネオール、カンファー 成分比率を読むことで、精油の個性と安全設計が見える

このページでは、ラベンダースパイク精油のGC分析表を、
感覚ではなく「読み取れる資料」として再構成しています。
成分分析、アレルゲン確認、成分一覧、濃度換算までを含めた
香りの専門性に近づきます。

Oil Spike Lavender GC Total 95.770% Origin Spain Method Steam distillation
実験器具と褐色ボトルが並ぶGCページのヒーロー写真
香りの印象を、名前ではなく構成比の層として見るための入口。

精油プロフィール

ガスクロマトグラフィーを読む前に、まず確認するのは精油そのものの識別情報です。 精油名、ロット、学名を確認することで、成分表を読む前提が整います。

Essential Oil Profile
Essential Oil Lavande Aspic / Spike Lavender
Lot Number GC-LOT-A01
Latin Name Lavandula latifolia
Origin / Extraction
Country
Espagne / Spain
Extraction mode
Distillation à la vapeur / Steam distillation
Used Parts
Sommités Fleuries / Flowering Tops
Culture mode
Cultivé / Cultivated
% Organic
100%
Physical / Administrative Data
Date
22/09/2025
Product reference
FLE046
Density to 20°C
0.899 g/cm³
Refractive index
1.465
Optical rotation to 20°C
-3.9°
Production date
08/2025
Shelf life
09/2030

GC分析前に確認する識別情報。

分析する精油を確認する。

精油名、ロット、学名を確認することで、このGC表がどの精油の分析結果なのかを明確にします。

  • 精油名Lavande Aspic / Spike Lavender
  • ロットGC-LOT-A01
  • 学名Lavandula latifolia
GC Distribution Analysis

成分分布

成分分布から、香りの骨格を読む。

主要成分、背景成分、微量成分を同時に見ることで、
精油の構造が立ち上がる。

Spike Lavender

Spike Lavender

Lavandula latifolia / Spike Lavender

34 components 95.770% total * allergen mark ** CMR mark
Detected 95.77% GC total

成分一覧

GC表から確認すべき成分を整理して見る。

すべての成分を同じ重さで見る必要はありません。確認すべき成分を整理することで、読み取りの精度が高まります。

見る順番
1多い成分 2*印 3香り成分
成分名 含有率 アレルゲン印 香りの印象 確認の優先度
Major主要3成分
Linalol 40.310% * 花様感・やわらかさ・透明感 優先
1,8-Cineole (Eucalyptol) 28.440% 清涼感・ユーカリ様・抜け感 高含有
Camphre 10.790% 薬草感・鋭さ・ドライ感 高含有

Total 95.770% / 未検出・未同定 4.23%。本文は小数第2位、表は原表どおり。

アレルゲン確認

*印の成分を拾い、表示や安全確認の入口を作る。

*印のある成分は、表示や安全確認の入口となります。まず印のある成分を拾うことで、確認範囲が明確になります。

How to read

*印を先に見る。

表示と感作性の入口。

* GC資料の allergen(s) + 表示確認も先にメモ
Check First

先に確認する成分

Linalol * Limonene * Geraniol * Neral * Beta-Caryophyllene *

確認対象の選定

優先順位をつけて確認すべき成分を絞る。

GC表の情報は、優先順位をつけて読むことが重要です。
含有量と印の有無、香りへの寄与を重ねて判断することで、確認の軸が定まります。

Linalol

最優先

含有率が高く、*印もあり、香りの骨格にも関わるため、最初に確認する。

高含有 *印 香りの骨格

Limonene

表示確認

含有率は高くないが、*印があるため、確認対象として先に拾う。

*印 表示確認

1,8-Cineole

輪郭確認

*印はないが含有率が高く、清涼感の印象を作るため確認する。

高含有 香りへの寄与

濃度の変換

GCの数値を完成品中の濃度に換算する。

GC表の数値は精油内部の割合を示しています。実際の製品では、配合率に応じて濃度を再計算する必要があります。

Formula

1%配合 → 0.4031%

Step 1 精油配合率 完成品に入れる量
1 %
× GC成分比率
Step 2 Linalol 含有率 GC表の数値
40 .310 %
÷ 100
Result 完成品中のLinalol濃度 精油を1%配合した場合
0 .4031 %
Calculation 1 × 40.310 ÷ 100 = 0.4031%

成分で読む

成分構成から精油の性格をまとめる。

成分構成を理解することで、香りの印象はより具体的になります。
比率から読み取ることで、精油の性格が明確になります。

Linalol 40.31% 1,8-Cineole 28.44% Camphre 10.79%
この精油はラベンダーではなく、
リナロール40%の設計物として見る。

資料の役割

SDS・GC・アレルゲン確認の役割を分けて理解する。

各資料や確認軸はそれぞれ異なる役割を持っています。目的に応じて読み分けることで、全体像が整理されます。

SDS

安全情報

危険性と取扱いを見る。

GC / MS

成分構成

精油に含まれる成分と比率を見る。

アレルゲン確認

表示・注意成分

*印や表示対象候補を確認する。

成分を見る力

感性と数値をつなげて香りを設計する。

感性と数値は対立するものではありません。
成分を理解することは、香りをより正確に扱うための基礎となります。