Lumiscent Laboratory

SDS DOCUMENT

SDSは、
要点で読む。

SDS(Safety Data Sheet:安全データシート)とは、
精油の安全な取扱い方法をまとめた資料です。

Educational Reconstruction

本ページの資料画像は、SDSの読み方を学ぶために再編集した教育用サンプルです。 識別防止のため、一部構成や情報を加工しています。

SDSの主要項目

SDSで最初に見るのは、成分の種類だけではありません。 人への影響、そしてアレルゲン情報まで合わせて確認します。 このページでは、SDSで確認すべき主要項目を3つに絞って整理します。

見る場所 1

成分と含有率

SDS資料内の成分欄で、どの成分がどれくらい含まれているかを確認します。

資料内:成分欄
見る場所 2

人への影響

SDS資料内の危険性欄で、皮膚刺激や皮膚感作など、人への影響を確認します。

資料内:人への影響欄
見る場所 3

アレルゲン情報

SDS資料内のアレルゲン欄で、表示や濃度設計に関わる成分を確認します。

資料内:アレルゲン欄

成分と含有率

SDS確認の出発点は、資料内の成分欄です。 SDSの成分欄では、β-Caryophyllene、Benzyl benzoate、Geranyl acetate などの主要成分に加え、 CAS番号、含有率、危険分類が同じ表の中でどう整理されるかを確認します。

SDS資料の成分欄

教育用に再編集したSDSサンプル / Composition Excerpt

Step 1
SDS資料の成分欄サンプル Educational SDS Sample Section 3 / Composition excerpt
成分名
含有率
危険分類

必要箇所だけを切り出し、識別情報や余白を自然に整理したSDS断片です。

人体への影響

SDSの危険性欄では、単に危険と読むのではなく、なぜ注意が必要なのかを確認します。 皮膚刺激、感作、眼刺激、誤飲、環境影響などの情報は、 完成品設計やIFRA確認へ進むための判断材料になります。

SDS資料の危険性欄

教育用に再編集したSDSサンプル / Hazard Excerpt

Step 2
SDS資料の危険性欄サンプル Educational SDS Sample Section 2 / Hazard excerpt
H304
H315
H317
H319
H410

危険性欄だけを断片化し、Hコードの読み取りポイントに注釈を重ねています。

アレルゲン確認

SDSのアレルゲン欄では、表示や濃度確認が必要になる可能性のある成分を確認します。 成分表と照らし合わせることで、商品化時に次に確認すべき対象が明確になります。

SDS資料のアレルゲン欄

教育用に再編集したSDSサンプル / Allergen Excerpt

Step 3
SDS資料のアレルゲン欄サンプル Educational SDS Sample
成分例:Benzyl benzoate
成分例:Farnesol
成分例:Benzyl salicylate
成分例:Linalool

薄い帯は、SDS内でアレルゲン成分が記載されている行を示しています。各ラベルは、表示確認の対象になり得る成分例を示すための解説用注釈です。

SDS情報を整理

SDSは、完成品の使用上限を直接決める資料ではありません。 ここで確認した成分名、含有率、危険分類、アレルゲン情報を、IFRA資料や製品カテゴリと照合するための入口として整理します。

Step 1

成分名を確認する

成分名とCAS番号を確認する。

Step 2

含有率を見る

精油中にどの程度含まれるかを確認する。

Step 3

危険分類を見る

皮膚刺激、感作、環境影響などの理由を確認する。

Step 4

関連資料へ進む

IFRA資料、製品カテゴリ、完成品配合率と照合する。

SDSの%は、原料中の含有率です。
完成品中の濃度は、配合率をかけて別に確認します。

また、天然精油は産地、収穫時期、抽出条件などによって、
ロットごとに成分比率が変化することがあります。

そのため、精油はロットによって濃度が大きく異なる場合があることを前提に、
SDSやGC/MSの数値を確認します。

SDS資料の成分欄

SDSの成分欄では、β-Caryophyllene、Benzyl benzoate、 Geranyl acetate などの成分名、CAS番号、危険分類、含有率が並びます。 SDS資料で確認した成分は、IFRA資料や製品カテゴリと照合する前の基礎情報になります。

読む順番 成分名 → 含有率 → 危険分類
成分名

IFRA資料や表示確認に進む前の照合対象。

CAS番号

同名成分の取り違えを避けるための識別補助。

含有率

完成品濃度へ引き直す前の原料中の目安。

関連基準への参照例

SDS資料には、IFRA、IFEAT、AHPA、ISO Standards for Essential Oils など、業界基準への参照が記載されることがあります。 SDSは安全性の最終判断を示すものではなく、これらの外部基準と組み合わせて確認する前提で読みます。

SDS資料の関連情報欄サンプル Educational SDS Sample Related standards reference

IFRA、IFEAT、AHPA、ISO などの関連資料へ進む前提を示す、匿名加工済みの参照断片です。

SDSは、安全性判断の入口

SDSは重要な資料ですが、最終判断そのものではありません。 製品カテゴリ、完成品の配合率、IFRA資料、販売国の法規制を組み合わせて確認する必要があります。

ここまでは確認できる。

  • 成分名
  • CAS番号
  • 含有率の目安
  • 危険分類
  • アレルゲン情報
  • 保管・取扱い注意
  • 輸送上の危険物情報

ここから先は照合が必要です。

  • 完成品で使える上限
  • カテゴリ別の制限値
  • 最終製品中の実濃度
  • 購入ロットに対しての全成分・分析内容
  • IFRA制限該当成分
  • 日本での表示判断
  • 化粧品・雑貨としての販売可否
次に確認する資料

ここを間違えると、判断がズレる

SDSに載っているから、そのまま使える。

正しくは

SDSは、その原料・精油・製品を安全に取り扱うための情報をまとめた資料です。購入ロットごとの全成分の詳細分析や、正確な成分比率を示すものではないため、SDSの記載値と異なる場合があります。

天然精油なら安全。

正しくは

天然精油だからこそ、皮膚刺激、感作、光毒性、アレルゲン、長期毒性など、確認が必要になる成分があります。

アレルゲン欄だけ見ればよい。

正しくは

成分欄、人への影響欄、アレルゲン欄をセットで見ます。

香りの安全性は、必須の知識

香りづくりは、感性だけでは完結しません。 精油の成分、濃度、使用カテゴリ、容器、表示。 それぞれを丁寧に確認することで、香りは安心して届けられるものになります。